ノルウェージャンフォレストキャットの遺伝子病について

人間にも親からの遺伝により発病する病気があるように、ノルウェージャンフォレストキャットにも遺伝病があるということをご存じですか?実は遺伝病は、ノルウェージャンフォレストキャットだけではなく、他の猫種、犬にもあることがここ数年で分ってきました。
 
ノルウェージャンフォレストキャットの遺伝病については、HCM 肥大型心筋症、PK-Def ピルビン酸キナーゼ欠損症、GSD IV グリコーゲン貯蔵疾患IV型の3種類が最重要視されています。
 
※ノルウェージャンフォレストキャット発祥のヨーロッパのブリーダーさんの間では、ずいぶん前からこの遺伝病を減らすために尽力されているそうです。その点、日本のブリーダーは遅れていますね。
 

MIDORIYAでは、遺伝子検査を率先して行い、遺伝病の発症リスクが低いクリアの猫のみの交配を行い、遺伝病を減らすことがブリーダーとしての務めだと思っています。

 
 

HCM 肥大型心筋症(一部抜粋)

 
心室壁を形成している心筋が肥大し厚くなることで、心室腔が狭くなりに十分な血液が全身に流れ込むことができなくなり血液の循環不全を起こしてしまう病気です。初期段階での発見は難しく、無症状のまま進行していく事が多いです。
 
症状は、心雑音、食欲現象による体重の減少、開口呼吸、後肢麻痺重度、ちなみに後肢麻痺重度になると、血液を全身にうまく送れなくなり肺水腫を引き起こす可能性が高くなります。
 
 
 

PK-Def ピルビン酸キナーゼ欠損症

 
ピルビン酸キナーゼという酵素が足りなくなり、赤血球が破壊されて貧血が起こる病気です。赤血球はどんどん骨髄や脾臓などで作られますが、壊れるペースが速いために追いつかず、貧血してしまいます。生後2〜3ヵ月齢以降に慢性的な貧血が現れます。ノルは慢性的な貧血に体が慣れてしまっているため、無症状な場合が多いことも特徴です。


 

GSD IV グリコーゲン貯蔵疾患IV型

 
グリコーゲンの合成・分解に必要な酵素のうちいずれかに先天的な障害があることによって起こる疾患です。グリコーゲンは、肝臓や筋肉にたくさん存在しますが、ノルの場合、肝臓にグリコーゲンが異常に蓄積されてしまい、場合によっては生れて数日で死亡してしまうこともある遺伝病です。

MIDORIYAでは、全ての猫に遺伝子検査を行っています

遺伝子病は、遺伝子の異常で引き起こされる病気のことです。親から子へ『遺伝』します。ただし、現在、特定の遺伝子病については、両親の遺伝子病検査をすることによって防ぐことが出来ます。そこでMIDORIYAでは、遺伝子病検査を全頭に行い遺伝子病が発症しない子猫をお届けできるように尽力しています。
 
ちなみに遺伝子病検査を行うと、クリア、キャリア、アフェクテッドの3つの結果で表されます。

1.クリア:遺伝子病の原因遺伝子を持っていない子です。
2.キャリア:遺伝子病の原因遺伝子を1つもっている子です。
3.アフェクテッド:遺伝子病の原因遺伝子を2つもっており、発症する可能性がある子です。

 
MIDORIYAでは、「クリア」の子以外の交配は一切行っていません。
 
 

福岡県でノルウェージャンフォレストキャットのブリーダーを営んでいます。ノルウェージャンフォレストキャットのことなら何でもお問い合わせ下さい。

ノルウェージャンフォレストキャットのブリーダーです

ハンキングチェア♪

2022.8.26
こんにちは、本日の猫ちゃんはこちら