ノルウェージャンフォレストキャットを迎えるための準備!
ノルウェージャンフォレストキャットと一緒に生活をした経験がある方は知っていることだとは思いますが、これから初めてノルウェージャンフォレストキャットと生活をする方のために、どんなアイテムを準備したら良いか?ネットショップやペットショップで色々迷むことがないように、当店でで使用しているアイテムをご紹介したいと思います。
キャットキャリー
【 外出や病院に連れて行きやすいキャットキャリーの選び方 】
ノルウェージャンフォレストキャット(以下、フォレストキャット)は室内飼いが基本ですので「外出=動物病院」というケースが多いかと思います。フォレストキャットと外出する際の必需品が、キャットキャリーといわれる金属+プラスチック製の頑丈なタイプのものや、 布製のバッグタイプのものです。
金属+プラスチック製のものと布製のもの、それぞれ一長一短あり
布製のものは「(長)デザインが豊富で可愛い:(短)布がメインなので固さがなく、フォレストキャットを出し入れするのに手間取ってしまう=フォレストキャットにストレスを与えてしまう。)金属+プラスチック製のものは「(長)とにかく頑丈なのでフォレストキャットの出し入れがしやすい:(短)布製に比べデザインが単調なのでお洒落感がイマイチ。」
デザイン重視であれば布製のものがよろしいかとは思いますが、あくまでも大事なのはフォレストキャットなので、ストレスを与える量が少ない金属+プラスチック製のものがフォレストキャットには向いているかと思います。布製、金属+プラスチック製、選ぶ際に共通していえることは、上が開く、または蓋が取れるもの選ぶことです。
フォレストキャットだけではありませんが、基本ネコは引っ張られることを嫌いますので、横に出口しかなキャリーバッグ、キャットキャリーですと非常にストレスを与えてしまいます。その点、上が開く、または蓋がとれるタイプのものであれば優しくネコを抱っこをできるので、なるべく上が開く、または蓋が取れるものを選んでください。
キャットキャリーのサイズは[S][M]とありますが、基本[S]で大丈夫です。少し小さなサイズのほうがフォレストキャットも居心地がよさそうにしていますので、まずは[S]を使用しフォレストキャットが十分に育ち[S]サイズがキュウキュウで小さすぎると感じたら改めて[M]サイズを購入したほうがよいように思います。
ネコ砂
【 鉱物系|シリカ系|木材系|食品系|紙系|おすすめは 】
ネコ砂は砂の消臭効果も大事ですが、使用後の廃棄方法も選ぶ際の基準になります。
【 シリカ系 】 :消臭、吸水効果に優れ、お値段がお手頃なのところ魅力です(不燃ゴミで廃棄します。)
【 鉱物系 】 :消臭、吸水効果は抜群で粒子も細かくネコが好むのでおすすめですが、お値段が高めなのが難点です(不燃ごみで廃棄します。)
【 木材系 】 :消臭、吸水効果に優れ、材料が木材なので環境にも優しくネコにも優しいところが魅力ですが、お値段は高めです(可燃ごみで廃棄します、庭のあるお家なら自然に返すことも可能です。)
【 食品系 】 : 材料はおから、コーンスターチを使用していますのでネコが口にしても安心で、消臭、吸水効果もあり、トイレにも流せ、可燃ごみでも廃棄できるところが魅力的なネコ砂です。お値段は少し高いです。
【 紙系 】 : パルプを使用したネコ砂で、使用後も固まらないのが特徴です。軽くてトイレに流せ可燃物でも廃棄できるので、とても扱いやすいです。消臭、吸収効果が若干低いのと、お値段高めが難点です。
ネコ砂にはそれぞれ特徴があり、家庭環境も関わってきますので、これが1番とおすすめするのは難しいですが、どのネコ砂を使用しても、こまめにネコトイレのお掃除をして常に清潔な環境を保ってあげて下さい。
ネコトイレ
【ノルウェージャンフォレストキャットに最適なトイレの選び方】
ネコ用トイレには代表的なものとして「箱型」「ハーフドーム」「ドーム」「システム」があります。
【 箱型 】
シンプルな作りで値段も安く、洗浄もしやすい、1番ポピュラーなトイレです。
【ハーフドーム】
箱型に高い壁がつくことで、ネコが砂を引っかいても外に飛び散らない作りになっています。ヤンチャなネコにおすすめです。
【ドーム】
ハーフドームに屋根がつき小屋のような形のトイレです。入口はネコがドアを押し開けて出入りするタイプもあります。ネコトイレのお掃除をこまめにしなくてもお部屋に臭いが漏れるのを防げるので、人間にとってはお勧めのトイレですが、こまめに掃除をしないと臭いがこもり、猫が嫌がってトイレをしなくなる場合があります。
【システム】
形はドームタイプ・ハーフドームタイプがありますが、システムの1番の特徴は、特殊な砂とスノコを通してオシッコが下に落ち、専用脱臭マットで吸収させるこで、ネコの頭数にもよりますが1週間~2週間ほど専用脱臭マットを取り替えなくても大丈夫なトイレです。(ウンチはとらないといけませんが・・・)オシッコ処理が少なくて済みますので、おすすめですが、専用シートや砂を使いますので値段が若干高くなるのが欠点です。
システム以外のトイレに使用する砂より、毎月約1000円程度の支出が可能なのであれば、断然「システム」をおすすめしますが、これ以上の支出が辛いのであれば「ハーフドーム」でも良いのではないかと思います。
ネコのご飯
【ノルウェージャンフォレストキャットのご飯の選び方】
ネコのご飯といえば「キャットフード」が挙げられますが、ノルウェージャンフォレストキャットを含めたネコの主食はキャットフードで問題ありません。しかしメーカーさんから数多くのキャットフードが販売されていますので、どれが良いのかを探すのは至難の業です。そこでキャットフードについてお話したいと思います。
まずキャットフードには「ドライタイプ」「セミモイストタイプ」「ウェットタイプ」の3種類がございます。3種類の違いは、キャットフードに含まれる水分量です。
「ドライタイプ:水分含有量10%以下」「セミモイストタイプ:水分有料25~30%」「ウェットタイプ:水分含有量75%以上」と区分されておりネコに主食で与えるのはドライタイプ(通称「カリカリ)です。このカリカリで栄養バランスを保てますし、適度に硬さがあるので歯周病予防にもなります。(カリカリを好まない猫は歯が弱くなるともいわれています。)
なら、セミモイストタイプやウエットタイプが必要ないのでは?と思われるかもしれませんがそうではありません。(私はセミモイストタイプは使用していないので、ウエットタイプについてご説明します。)ウエットタイプは水気が多いのが特徴で臭いが強く肉の食感が残っていますので、ネコにウエットタイプを与えるととても喜んで食べてくれます。そこで、ネコの食欲が少ないと感じたときや、たまのご馳走としてウエットを与えると食欲が回復したり、ご飯(ドライフード)の飽き防止にもつながります。
ここまで説明すると中には、「ウエットタイプを毎日あげればいいんだ!」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、ウエットタイプは柔らかさゆえに歯石が付きやすく、歯肉炎の原因になります。 ドライフードでも歯石は付きますが、柔らかいウエットフードに比べると付くのが少なく、 歯石を予防することにも繋がります。主食はドライフードで、サブにウエットフード、この食事バランスでネコの体と歯の健康維持に努めて下さい。
最期に「ドライフードは毎日一緒だとネコが飽きてしまうから替えた方がいいの?」とよく聞かれますが、ドライフードは銘柄が決まったらあまり変えない方がいいみたいです。理由は、もしネコの食欲が落ちた時に、ドライフードを変えたタイミングで食欲が落ちたのか?それとも体調が悪くなって食欲が落ちたのか?を判断するのが難しくなるからです。
エサはネコにとっては食事ですが、私にとってネコのエサは健康状態を把握する大事はバロメーターとなっているのでエサはなるべく変えないようにしています。ドライフードを変えるより、ウエットタイプを混ぜたり、ふりかけをかけたりすることをおすすめします。
ネコのおもちゃ
【ノルウェージャンフォレストキャットのおもちゃの選び方】
ネコのおもちゃは、ペットショップやホームセンターなどで手軽に購入が可能です。棒状の先端にふわふわリボンがついたものから、鳥の羽根、動物の毛などがついた物、ネコの気を引く、ヒラヒラするように作られた物が多いです。金額も安いので、色々試してみるとよいかと思います。
私のおすすめは、毛糸に詰め物をしたボールタイプのおもちゃです。キナコ君はボールくわえて「遊んで~♪」といわんばっぱりに持ってくるようになりました。 ボールもたくさんの種類がありますので、大きさ、形等、ネコの好みに合わせて選べば良いかと思いますが、ボールに鈴が付いているものは、 ネコが鈴を噛んで飲み込むおそれがありますので取り外しておいた方が良いでしょう。
ネコの爪研ぎ器
そもそもネコがなぜ爪とぎをするのか?その理由は大きく分けて2つあるといわれています。1つ目は爪のメンテナンス。ネコにとって爪は大事な武器なので、常に手入れをしておきたい欲求があるからです。実際は爪を研いでいるのではなく、爪の古い表層を剥がし、中から新しい爪を出しています。ちなみに人間の爪は根元から先端に向かって伸びますが、ネコの爪は中心から外側に向かって伸びるんですよ。
2つ目は示威行為。他の猫に縄張りを主張するために、爪で色んな箇所に跡をつけ、肉球から出るフェロモンでマーキングをしています。ネコが体を伸ばし高い場所で爪を研ぐのは、自分の身体をより大きく見せるためのアピールだと言われています。
他にはストレス発散や気分転換なども爪とぎの理由だとされています。
「ネコに爪とぎをさせなければ爪とぎ器がいらないのでは?」と思われる方がいるかもしれませんが、これは人間のエゴです。ネコの爪とぎは本能に付随していますので、無理に爪とぎをやめさせようとすると、ストレスからネコに悪影響を与える可能性が「大!」なので、ネコの爪とぎは、適切な場所で思う存分できるよう、環境を整えていあげて下さいね。
爪とぎ器の種類
大きくわけて爪とぎ器には3種類あります。(紙タイプ・布タイプ・縄タイプ)
【紙タイプ】
安価で持ち運びがしやくす種類も多いので、色んな商品から選ぶことができます。爪とぎ器をどれにするか迷ったら、まずは紙タイプを選ぶと良いでしょう。デメリットは材料が紙(段ボール)ですので長持ちがしないことと、紙のカスが出ることです。
【布タイプ】
布タイプの爪とぎは、布を壁やイス、ソファなどに貼り付けることでその部分を爪とぎにしてしまうことができます。特徴は研ぎカスが出にくく、紙タイプに比べて比較的長く使える点にあります。ネコの爪とぎのターゲットになりやすい椅子やソファの設置しすることで、傷つくことを防ぐことができます。
デメリットは布張りですのでセッティングするのがめんどくさかったり、料金が高めなこと。あと交換が難しく、ネコがオシッコをすると布に染み込んでしまい臭いがとれないことがあげられます。
【縄タイプ】
台座や板、ポールに縄を巻きつけて組み合わせた縄タイプの爪とぎ器は非常に丈夫で長持ちします。構造上、丈夫に作られている商品が多いので、大型ネコが全体重をのせて爪とぎをしても壊れにくいので、設置場所に余裕があれば一台は置いておきたい爪とぎ器です。研ぎカスがほとんど出ないのも魅力的です。
デメリットは商品にもよりますが大型の物が多いので重いこと。一度設置したら、あまり頻繁に動かすような作りにはなっていませんので設置場所にあう大きさを選んでから購入することをおすすめします。試用期間が長くなると縄がほどけてきたり、接合場所が緩んできますので定期的なメンテナンスはお忘れなく。